髪の分け目や生え際などなぜか目につきやすいところにちらほら生えてくる白髪。しかもハリコシが強く、気づけば白髪だけピンと立ち上がって目立っている…
つい気になって応急処置として抜きたくなってしまいますが、白髪は抜くと増えると耳にしたことはありませんか?本当に白髪を抜くと増えるのか?抜いてもいいものなのか?他の対処法なども合わせて紹介します♪
↓↓関連記事↓↓
白髪は黒髪に戻せる?白髪の原因と黒髪に戻る白髪の特徴を紹介!
髪の毛のチリチリは加齢が原因?!頭皮から来ていたその原因とは?!
白髪を抜くと増える?
白髪を抜くと増えると言うお話も耳にしたことがあるかもしれませんが、迷信でしかありません。
抜け毛による刺激で一気に白髪が増えるかと言うと、そんな事はほとんどありません!!
抜いても次に生えてくる毛も結局白髪で生えてくるため、抜くと増えるイメージが上がっているのかもしれません。また短い毛が立ちやすいため白髪が目立ってくると言う印象もあります。
増えたように見える理由は、抜いた毛穴から生えてきた白髪がくせ毛になることが原因かと思われます。くせ毛は直毛より白髪の方が目立つ傾向にあります。
活動期の髪は毛球が皮下3mm程の場所にありますが、無理に抜く事は毛根を傷つける形となり、その傷ついた毛根は変形します。同じ毛穴から再度白髪が生えてくるので、その白髪はくせ毛になる可能性があるというメカニズムです。
白髪を抜くことで次に生えてきた白髪がうねり、くせ毛になると、そのせいで白髪が余計に目立ち増えたように感じやすくなります。
白髪を抜いてはいけない理由
白髪を抜いても一時的に見た目が変わるだけで、根本的な解決とはなりません。その場で気になる白髪をなくせるというメリットと比較すると、抜くことによるデメリットの方が大きいでしょう。
白髪を抜くことで起こるデメリットを見ていきましょう。
頭皮環境が悪化する
頭皮や毛根にダメージを与えるため、白髪を抜く行為はおすすめできません。何度も白髪を抜くことで、毛穴の奥の毛細血管まで傷つけてしまうためです。ダメージが重なると、毛穴から血が出てしまうこともあるでしょう。
血が出ることで雑菌が繁殖し、毛穴に侵入して炎症を起こす可能性があります。血液は全身に栄養を運搬する役割を持っているため、雑菌にとっても良いエサとなってしまいます。炎症によってメラノサイトの機能が低下すると、髪を黒く着色するために重要なメラニンが、充分に生成されません。
頭皮環境の悪化は、白髪が増える他にもさまざまな影響があります。例えば、炎症が原因となってフケの量が増えたり、痒みを感じたりすることが考えられます。健康な頭皮の状態を維持するためには、白髪を見つけても抜かない方が良いでしょう。
毛球へのダメージで生えなくなる
白髪を抜く行為は、習慣化すると薄毛につながります。ヘアサイクルが乱れるため、健康な髪が生える準備が整わないまま、毛量が減ってしまうでしょう。
白髪の人ははげないという話もありますが、これは事実とは関係ないそうです。
抜く頻度が多い方は、今からでも抜かないように意識した方が良さそうですね。気になるのはわかりますが抜きたくなる気持ちをぐっと抑えるようにしてみてください。
もし白髪を抜くのを気持ち良く感じたり、無意識のうちに手が動くような癖になったりしている場合は、抜毛症という病気を発症しているかもしれません。抜毛症とは、白髪を抜くのは良くないことであるとわかっているにもかかわらず「白髪を抜く」という衝動をコントロールできなくなる病気です。
白髪を抜く行為を止めれば毛量は次第に元に戻ります。しかし薄毛の状態や白髪を抜く行為の程度によっては、クリニックで薬物療法や認知行動療法を受ける必要があります。
ヘアサイクルを乱してしまう
ヘアサイクルを無視して白髪を抜くと、髪の成長のリズムを狂わせてしまう可能性があります。ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ちるまでの流れを示す成長周期のことです。健康な髪は、次の3段階を経て2〜6年で生まれ変わっています。
・成長期
・退行期
・休止期
休止期に入って2〜3ヵ月経つと自然と抜け落ちますが、その頃には新たな成長期の髪が生まれているため、毛量が変化することはありません。
ところがヘアサイクルの途中で無理に白髪を抜くと、髪の成長周期が乱れてしまいます。髪が充分に成長しないまま本数を減らしてしまうことになるので、未発達な細く短い毛が増えたり、ヘアサイクルの寿命を早めてしまったりする問題が生じます。
健康な髪を長い期間維持するためにも、ヘアサイクルを乱す「抜く」以外の方法で対処することが望ましいです。
次に生える白髪がくせ毛になる
毛穴に傷をつける事がダメージになり、次に生えてくる白髪がくせ毛になる傾向にありさらに目立つようになります。
毛穴にダメージを与えると、元がストレートな髪質でも、うねり白髪が発生する原因になり、黒髪の中でも目立つ存在になってしまいます。加齢によって毛穴が歪んでしまうこともあるのですが、追い打ちのように毛穴に負担をかけないよう気をつけましょう。
白髪を抜くのは、今生えているその毛だけの問題ではありません。同じ毛穴から、また新しい毛が生えてくるからです。毛穴を健康的な状態に保つことは、髪質を継続的にケアするうえで必要不可欠と言えるでしょう。
いずれにせよ、髪や頭皮、毛穴へ与えるダメージを考えても「白髪を抜くこと」は得策とは言えなさそうです。
炎症によるかゆみや抜け毛
白髪を抜くダメージで炎症が発生すると、痒みが起きる場合があります。この炎症がかゆみと共に抜け毛につながる可能性があります
もともと敏感肌の方は特に注意です。白髪がかゆいから抜くということもたまに聞きますが、白髪がかゆいのではなく白髪を抜くからかゆいのかもしれません。炎症が広がると、頭皮の毛細血管がうっ血し、赤みが広がる可能性もあるため、頭皮の健康のためにも抜かないようにしたいですね。さらに、白髪を抜くと楽しいのはストレスのサインかもしれません。悩みがあると白髪を抜いてしまうことも。白髪を抜くメリットはないので、他のことでストレスを解消していくといいですね。
抜く以外で頭皮にへの負担が少ない対処法とは?
白髪を抜くことがよくないことを紹介しましたが、ほかの解決策はあるのでしょうか?
実は抜く以外でも髪や頭皮に負担をかけにくく、白髪を目立ちにくくする方法はあります。
白髪をハサミで切る
白髪をハサミで切るようにすれば、抜く行為で問題となる頭皮へのダメージを軽減できます。抜く行為と違って白髪を無理に引っ張ることもないので、毛穴を変形させるようなデメリットもありません。
ハサミで切る際のポイントは、できる限り根本に近い位置からカットすることです。なるべく短くしておくことで、白髪が再び目立つタイミングを先延ばしできます。髪は1ヵ月当たり約1cmずつ伸びています。そのため1cm短くカットすれば、次に白髪を切る時期を1ヵ月後にまで先延ばしできる計算です。
さらに白髪は黒髪よりも硬く太さがあるため、中途半端な位置で切ると反り立って目立ってしまいます。もし切りにくい場所に白髪が生えていたら、ご家族にお願いしたり、美容室でカットする際に一緒に切ってもらうよう依頼したりして対処してみましょう。
日々の手入れで自然に染めたい方はカラートリートメントがおすすめ
日々のお手入れで自然に染めたい方は「カラートリートメント」がおすすめです。部分染めとはいえセルフカラー初心者なので自信がないという方、サロンなどで白髪染めをしているけれど合間にちらほら白髪が気になるのでケアしたいという方におすすめです。トリートメント感覚で使えるので特別なテクニックもいらず、ダメージケアをしながら徐々に白髪を自然に染めることができます。シャンプーのたびに徐々に色落ちしていくので、週に2~3回を目安にお使いください。製品によって最適な期間が変わるので、使用する際は取扱説明書を確認しましょう。
白髪を増やさないためには生活習慣が大切!
白髪が生えないように対策するには、抜くよりも生活習慣を改善することが大切です。生活習慣の改善により頭皮環境が変わり、メラノサイトの働きを活発化させる効果を期待できます。白髪染めやカットのようなカモフラージュとは異なり、根本的な改善となるでしょう。
一時的に休んでいるメラノサイトを再び働かせ、髪に色を与えるメラニン色素の生成を促すには、次のような工夫が有効です。
・健康的な食生活でメラノサイトにまで栄養を行き渡らせる
・睡眠時間を確保して成長ホルモンの分泌を増やす
・優しく洗髪して頭皮のダメージを軽減させる
・頭皮マッサージで血行を促しメラノサイトを活性化させる
白髪がすぐに目立たなくなるといった即効性はありませんが、生活習慣を見直すことで、白髪が生えにくい頭皮環境を目指せるでしょう。
まとめ
白髪を抜くと増えるというのは迷信ですが、抜いてしまうと頭皮や毛根へダメージを与えてしまったり、ヘアサイクルが乱れてしまうというデメリットがあるのでなるべく避けましょう。
白髪を抜きたい気持ちをこらえて、カットの際に切ってもらったり、カラートリートメントやクリームタイプなどの自分に似合った白髪染めを使って対策していきましょう!
気になることや、ご質問などございましたらLINEにてドシドシご連絡ください!
あなたのご質問が我々の美容技術をより向上させてくれます。
またLINEでのご予約も承っています。
氏名、メニュー、ご希望時間を添えてご連絡下さい。
ネット予約もお待ちしております!