髪の静電気は、痛みはもちろんですがせっかくスタイリングした髪の毛が乱れてしまいますし、何度も起こる可能性があるので厄介なものです。特に冬場に多くみられる静電気ですが、そもそもなぜ静電気が起きるのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか？今回は静電気がなぜ起きるのか、予防・対策についてご紹介します♪
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静電気はなぜ発生する？
静電気は主に摩擦により発生してしまいます。
意識的にこすらなくても、私たちは生活の中で髪や体と衣類、下着と上着などさまざまな摩擦が原因で静電気が発生しています。
静電気は季節を問わず発生しますが、湿度や気温の高い夏は空気中の水分を通じて放電されるためあまり感じることはないですが、乾燥している冬は特に感じることが多いです。
静電気は湿度20％以下、気温20℃以下になると発生しやすくなるといわれています。
髪の毛に静電気が発生する原因
静電気が起こるのは、乾燥しやすい冬の季節だけの影響ではありません。髪質や髪のケア方法、衣服の素材による影響も考えられます。まずは髪の毛に静電気が発生する原因をみていきましょう。
空気の乾燥
冬場は暖房を使う頻度が高いため、空気が乾燥しやすく静電気が発生しやすい状況です。一方、夏場は湿度が高く汗をかきやすいため、静電気を帯びにくいといえます。
そもそも、空気中の水分には電気を逃がすはたらきがありますが、室内の湿度が下がるとその作用が弱まるため体に電気が溜まりやすくなるのです。また、体内に蓄積した電気は異なる物質に触れることで、一気に電気が放出されて静電気が発生します。
このように、静電気は電気のバランスが崩れることで起こりやすくなるため、身体や髪の毛など部位に関係なくみられます。
冬の乾燥した空気や室内の暖房で髪がパサつくのはもちろんですが、春先や夏場もエアコンの使用で乾燥が進んでしまう。乾燥した髪の毛は、水分の不足や摩擦の増加、キューティクルの損傷などにより、静電気を帯びやすくなってしまう。
髪質
髪質によっても静電気の起こりやすさが変わります。静電気は細いものの先端に集まりやすい性質があるため、細毛や軟毛、猫っ毛などは静電気が起こりやすくなります。ほかにも、くせ毛の方も髪の毛同士で摩擦が生じやすいため、静電気が発生しやすい傾向があります。一般的に太く硬い髪の方は静電気が起こりにくいといわれていますが、摩擦や乾燥により静電気は発生します。
頻繁なカラーリングやパーマ、アイロンやコテなどでの熱を使ったスタイリングで髪が傷むと、静電気を帯びやすくなり、ダメージヘアはキューティクルが剥がれている状態のため、静電気が発生しやすくなってしまいます。
ブラッシングのし過ぎ
髪の毛が傷んでいない場合でも、ブラッシングのし過ぎで静電気が起きやすくなります。健康な髪は表面が脂質で保護されているため、外部刺激をガードできます。しかし、過度なブラッシングにより必要な脂質がはがれてしまうと髪の乾燥を招きやすくなり、摩擦も加わることで静電気が発生してしまうのです。
そもそも、ブラッシングの目的は髪の絡まりをほぐしたり、皮脂をなじませたりすることです。必要以上にブラッシングするなど、誤った方法で続けていると、静電気を発生しやすくなるだけでなく、枝毛や切れ毛の原因にもなるので注意しましょう。
衣服の素材
衣類や小物の素材によっても、静電気を起こしやすいものがあります。素材によってプラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあり、異なる性質のものが擦れあうと静電気が発生します。
例えば、プラスの電気を帯びやすいウール素材とマイナスの電気を帯びやすいポリエステル素材を重ね着すると静電気が起きやすくなるのです。
また、マイナスの電気を帯びやすいポリエステルやアクリル、ナイロンなどの衣類だけでも、プラスの電気を帯びやすい髪に近づいたり、生活の動作の中で摩擦が発生して静電気が発生する原因につながります。
帽子やマフラー、スカーフ、ブラシなど摩擦が原因で静電気を発生させてしまうことも。特に合成繊維のものは要注意です。
髪の毛の静電気を防ぎたい！美髪をキープするための方法
・朝スタイリングをしたのに、すぐに髪がボサボサになる
・ツヤのある髪に憧れるけれど、外出すると髪が絡まってしまう
といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか？
髪の毛に静電気が発生する防止策を紹介します。
保湿ケア
乾燥を防ぐため、毎日のヘアケアに保湿効果のある製品を取り入れる事がおすすめです。保湿効果が高く髪の内部に水分を閉じ込めて乾燥を防いでくれるヒアルロン酸、水分量を保ち乾燥から守ってくれるグリセリン、潤いを与えて髪を軟か楽してくれるシアバターといった保湿成分が入ったシャンプーやコンディショナーを選びましょう。髪の毛が傷んでいるときは、ケラチンなどが配合されたアイテムのほうが効果的です。
静電気の原因である乾燥を防ぐために、シャンプーで髪を洗った後にトリートメントをしてたっぷりと髪にうるおいを与えましょう。トリートメントをした後に、少し時間を置いて髪になじませるのがポイントです。
美容室での定期的なサロントリートメントを活用して集中保湿ケアをするのもおすすめです。
髪にうるおいを与え、静電気を防いでくれるアルガンオイルやココナッツオイルを使うのもいいでしょう。オイルが髪の内部に浸透し、乾燥を防ぎながら髪表面に保護膜を作ることで、外部からのダメージや摩擦を軽減してくれます。
ドライヤーで乾かす前の濡れた髪にオイルを少量手に取って、毛先を中心に馴染ませましょう。
オイルを馴染ませた後は、手櫛を通しながら髪を優しく乾かすことがポイントです。
毎日のヘアケアに取り入れることで、髪にしっかりとした潤いを与え、静電気の発生を防ぐことができます。
部屋を加湿する
部屋の湿度が40％未満になると静電気が発生しやすくなるため、加湿を心がけましょう。室内の湿度が50～60％の範囲に収まるよう調整することが大切になります。
部屋の湿度を保つために加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりするなどで、室内環境を整えて静電気を防ぎましょう。部屋を加湿すると、静電気防止になるだけでなく肌のうるおいも保ちやすくなります。
静電気が起きにくいブラシを使う
静電気対策として、髪をセットする際に電気を帯びにくいブラシを使ってみるのもひとつの方法です。
おすすめは、木製や天然毛（豚毛、猪毛など）のブラシです。これらのブラシは油分が含まれているので、摩擦が発生しにくくなり静電気防止に役立ちます。
比較的安価で手に入るポリエステルやプラスチック製のブラシは静電気が起きやすいため、注意しましょう。
また、ブラッシング前にヘアミストを使うと摩擦が軽減されます。絡まりやすい毛先からやさしくブラッシングすることで、キューティクルを傷めにくくなります。
スタイリング前後に保湿をする
スタイリング前後に保湿するのも、静電気防止に効果的です。髪を保湿してからスタイリングすることで、日中の乾燥対策になります。とはいえ、水だけでスタイリングしようとすると、より乾燥を招く可能性があるためおすすめできません。
適度に油分を補えるヘアミストやヘアオイルなどを選びましょう。これらのアイテムをポーチに入れて持ち歩くと、静電気が気になるときや髪型を直したいときにすぐ使えて便利です。朝のスタイリング前や、外出前、日中の乾燥が気になる時に使用するのがおすすめです。軽量で持ち運びにも便利なため、外出先でも手軽にケアができるのも嬉しいポイントです。
また、アイロンやコテを使う場合は、へアミストが髪になじんでから使うのがポイントです。髪が濡れた状態で熱を加えてしまうと髪に負担がかかります。熱ダメージを防ぐなら、ヒートプロテクト処方のスタイリング製品を使用すると良いでしょう。
髪をまとめる
髪が長い方は、ヘアゴムなどでひとつにまとめておきましょう。髪を結んでおくと、髪同士や衣類との摩擦が減るので静電気が発生しにくくなるためです。
また、髪が短い方はヘアクリップやヘアバンドなどを使用して、顔周りをスッキリさせておきましょう。静電気が起きた場合でも髪が絡みにくくなり、顔にまとわりつかずに済みます。
髪をまとめるときは、金属製のものよりも木製や天然素材のアイテムを選んだほうが静電気の発生を防げます。
天然素材の服を着る
普段身につける衣類を、静電気が発生しにくい天然素材のものにするのもおすすめです。ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は静電気を帯びやすいため、綿やウールなどの天然素材の服を着用しましょう。天然素材には、湿気を吸収しやすく電気が溜まりにくい性質があるため、静電気対策に効果的です。
着たい服の素材に化学繊維が使われている場合は、服に静電気防止スプレーをかけるとたまっている電気を外に逃がすことができ、髪も帯電しにくくなります。
適度な水分補給
体内の水分不足も静電気の原因になります。水分補給は髪の健康にも1日に1.5〜2リットルの水を摂取するよう心掛けると体の内側から静電気対策を行うことができます。
まとめ
静電気は乾燥や摩擦、髪のダメージによって発生してしまうものの、日常のちょっとしたケアと工夫で防ぐことができます。季節を問わず、保湿ケアや静電気防止アイテムを取り入れて、毎日を快適に過ごしてみましょう。
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